都会に来て間もなかったあの頃、電車の窓から見れば全てが目新しくて、ねえあの雲クジラみたいだよ、って子どもみたいにはしゃいだ。裸足の裏に幾つもの傷を隠していても、麦わら帽子はしっかりかぶって、白のワンピースは洗いたてで、爪先には星空を映して…
捉まらない未来を喘いで 僕は何度も午前3時を泳いだ 世界が異なっているのだと 憐憫は行き場を失くして消えたさよならが僕を裏切るなら 絶えぬ航海へはなむけしよう 水面に融ける朝焼けに 死体の抜け殻を並べて
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